回想録 小学生編4

 

 

小学生編4

 通知表

小学生において、通知表なるめんどくさい紙を受けたわる。小学生の時に5をとったことがない。あんな紙が残ってるとは思えないので、事実関係を確認できない。


テストはお遊びみたいな難易度で、いとも簡単に解くことができたが。授業態度は一般平均から見ると、平均から著しく下回る存在だとみなされる。仕方ない。授業中立ち歩く、イスで遊ぶ。授業をそもそも聞いてないんだから。平均をつくるためのものさしで、異端者は常に外れ値になる。

 

先生は大変お仕事に疲れているから、アホな幼児に構うより、物分りのいい子と付き合いたがる。人間関係ってそうでしょう?だれが一緒にいてストレスになる人と付き合う?先生は人間だ。


そんなひどい通知表を家に持って変えると、またひどいことになる。しかし、親は絶対であり従順な犬であった俺は素直に通知表を渡していた。仮に捨ててたとしても、ろくなことになりゃしないだろうと本能で理解していた。探してくるまでごはん抜きとか、家に帰れないとか。そこらかな。授業態度が落ち着かない、先生の話を聞きましょう。くどくどと教育という名の折檻を受け、罰として課題が終わるまでイスに縛り付けられる。もうアホかと。

 


さくらん

モーニング娘がテレビに良く出ている時代だった。さくらんぼ。メロディが記憶に残りやすい記憶だ。通知表を受け取るたびに、替え歌にして歌っていた記憶がある。
イントロあたりは
「手帳開くと もう 2年たつなぁって
やっぱ実感するね なんだか照れたりするね」

「通知表を開くと― ぼくは障害児だった
やっぱ実感するね なんだか照れたりするね」と歌い。

 

サビは
「笑顔咲くー 君とつながってたい
もしあの向こうに見えるものがあるなら」

「あたまばかー よこはーはげー」と歌っていた。うろ覚えだが。
モーニング娘はカバーだったのかな?俺の記憶だとモーニング娘が歌ってた気がするけど、調べると大塚愛さんが歌ってたらしい。誰かわからない。モーニング娘のメンバー?モーニング娘加護ちゃんしかわかんない。


ある日、森の中

替え歌といえば、森のくまさんも下品に替え歌にしていた。
「ある日、森の中、くまさんに出ああた
花咲く森の道、ちんぽこどっこいしょ
ラララ らーらーらーらーらー」と。
突然思いついて、歌い始めたのはテスト中だった気がする。教室は静かだった。オレ一人が突然教室で歌いはじめる。
学校のテストは、終わった人から前に持っていく。自分が早めに切り上げてもみんなが終わるまではぼーっと待つ必要がある。すごい暇な時間。
テストが終わるまで、永遠とループ再生を続けていた。その日の自分は静かで暇な時間なんて滅んでしまえばいいと思っていた。あるいは、何も考えていなかった。多分後者だな。行動は常に衝動的だった。


通学路と父のエロ本

家までの最後の横断歩道を渡るとの一本道がある。よくエロ本が落ちていた。といっても小学生俺はエロ本を気になりつつも、とる勇気と持って変える勇気は持っていなかった。近づいて屈んでみても、雨や地面の湿りで水没したようになっていることも多い。汚いし、どうにも近寄りがたかった。隙きありゃ読みたかったけどな。


姉が、父の部屋でエロ本を発見した。たしか3冊在った。いつのことだっけね。とにかく姉弟は読むことを決めた。3つ全部は呼んでない気がするが、1冊記憶に残っている写真がある。エロ本は和室のふすまの裏にあるそうだ。ふたりはふすまにこもって、戦利品を分け漁った。時間制限ある、たまたま両親が今日は家にいない。今しかない。


あ姉さん?美人ではないがきれいな目をしていた。30代くらいの女性が、服を着たまま、スカートをたくし上げ、パンツを下までずりおろして立っている写真だ。顔は微笑んでいた。ちんこが固くなった。俺は勃起という言葉を知らなかった。おちんちんがかたい!!着エロ好きになった原点はここか?


もっともその頃はなぜ勃起するのか、かたくなる意味もよく理解していなかった。親には、見て!骨が入った!とか言って自慢をしていた。親父はなぜか褒めていた気がする。わけがわからない。勃起をするとおしっこがたくさん出る。そんな認識だった。
エロ本という響きに好奇心をかられていたが、しかしなぜ女性が裸になっているのかは分かるはずもない。セックスのシーンがなかったんだよね。俺の精通は確か中2か中1のはずだ。


PCWindows2000

この記憶は、5,6年生辺かもしれない。いや中学生かなぁ。
家には、Windows2000があった。パソコン、でかいブラウン管みたいな見た目。親父がどこかから持ってきた。家の連中はどいつも機械音痴。幼い頃は知らなかったが、あいつらとんでもない。説明書も読まないで、適当に操作して壊れたとか、動かないとか言ってた。

 

そんなわけで、PCをよくいじるのは俺と姉くらいだった。起動だけに5分もかかっていたように思える。しかし、プログラミングやソースコードが気になるようなエンジニア気質ではなく。その頃流行っていたフラッシュ動画を楽しんでいた。ハゲの歌。ショーコーショーコ。マリオが踊ってるやつ。


あとは、フラッシュゲームがあったか。横スクロールだったり、クリックしたり連打したり。エロフラッシュとエロアドベンチャーもその頃が全盛期じゃないかな。オナニーも精通もしていなかったが、本能で好んでいた。狂ったようにエロフラッシュゲームを遊んでいた。


スナイパーで女の子を狙撃して脱がすゲーム。もじもじと動く女の子を触るゲーム。ブロック崩しはあまりしなかったな。思えば、二次元絵に惹かれた原初の体験はエロフラッシュゲームかもしれない。懐かしい。オタクの原点だ。

 

揺り椅子

2階にある父の部屋には、揺り椅子が置いてった。暖炉前、おばあちゃんが毛糸編む時に座っているような足が曲線にカーブして、前後に揺れるイス。あれだ。


ぶらぶらと揺れてるだけでも、好きだったし。前後に勢いをつけると、勢いが残りイスが前後に滑り動くのも好きだった。勢いをつけすぎて、前に吹っ飛ぶこともあった。目の前がタンスであるがゆえに、痛い思いをする。
その程度の痛みより、遊びによる楽しさのほうが優先する。当たり前だろ。痛みはいつだって日常だけど、楽しみは得られう瞬間が限られている。

 

しかし、とある日僕がその揺り椅子で遊びすぎて、足が壊れてしまったんだよね。結果、揺れないイスになってしまう。イスは処分された。揺り椅子と畳は終の棲家に必ず設置しよう。

 

 

ウクレレ

弦がびろびろ。ろくに音もなりゃしないウクレレがあった。誰も引いてるところを見たことがない。いつの間にか消えてなくなっていた。いや、俺が破壊したんだっけ?

 

A君の家

Aくんが引っ越しから、また戻ってきて。同じ学校に通い始めてから、彼の家によく遊びに行くようになった。1年、2年程度離れたはずだけど、以外にも仲が良かった。不思議だねぇ。


俺の頭の中の、A君の家は中学生の頃の記憶で固定されているため。小学生の頃は良く思い出せない。ただ、すげぇ汚かったことは覚えている。彼の部屋はゲームとPCの配線でごっちゃごちゃになり、お菓子のゴミや脱ぎ散らかされた服などでゴミ屋敷みたいになっていた。

 

不思議と不快感なんてなかった。彼の家は4部屋構成だった。リビング、彼の部屋、彼のお母さんの部屋、もう一つの部屋。マンション?アパート?その中間みたいな場所だった。彼の部屋はまるであらゆる遊びがあるかのようだった。ラジコンの存在を知ったのは彼の家だった。初めてプレイステーションを見たのもそうじゃないかな。

 

ただゲームがメインというより外で遊ぶほうがメインだった。家の中より、外で走り回っていた時間のほうが遥かに長い。みんな無尽蔵のスタミナをもっていた。マンションの隣には、大きな神社があった。神社の裏手だ。雑多に木が生えまくり、土の地面。神社はひどく寂れていて、だれか人がいる素振りがなかった。A君そして、A君の友人たちとは、サッカーしたり。走り回ったり、木に登ったり。ラジコンを追いかけ回したり。そらもう夢中で遊んだ。門限まではね。門限を過ぎると、家に鍵がかかり、入れなくなる。毎日のように締め出されたね。詳しくはいつか話そう。

 

家の近くのK君

俺の家の目の前にK君が住んでいる。彼とはまったく仲が良くなかった。同級生なんだけどね。なんだろうね。1回も会話したこともないんだよね。道路挟んで目の前だよ?いわゆる幼なじみ。1回も話したことも、遊んだこともない。Kくんに俺は確実に嫌われてるんだなぁと思っていた。苦手だなぁとも。ちなみに嫌われてると思う原因のあてがある。俺はガイジだったし、彼の家の壁にボールを当てる壁蹴りをしていたからだろう。

 

小学生で指をしゃぶり、はだしな俺。1年生2年生の頃はとりわけ友達が少なく、1人で遊ぶことが多かったと思う。家の前にボールを持っていて、1人で壁蹴りをしていた。あるいは、服をこすりながら指をしゃぶる。

 

K君の家は、大きな道路に面していて、大きな高い壁があった。つまり、ボールを蹴って跳ね返すのに最高の壁だった。高い壁であったから、力を入れて蹴り飛ばしてもたいてい場合は跳ね返ってくれる。しかし、壁を超えフェンスを超え、K君の家にボールが入ってしまうことがたまに、いや、かなりあった。100回は超えてないと思うけど。10回は超えてるだろうな。

 

最初のうちはインターホンですみません、と言ってた気がする。いや、本当か?初っ端から、不法侵入上等で庭に勝手に押し入ってボールを取りに行ってた気もする。どうやってあの高い壁を登ったんだ?だが、確実に何度も登ったことがある。K君が怒りながら、ボールをこっちに放り投げてきたこともある。壁蹴りの音で、うるさいわ、ボールは家に蹴り込んでくるわ。そりゃ嫌いになるわ。見ようによっては、嫌がらせである。幼い彼めっちゃ起こってたもん。

 

ゆえに、小学校と中学校で同じ学校に通うも、彼とはまったく会話をしなかった。まぁ、明らかにガイジで頭のおかしい少年が幼なじみでもしょうがないわな。実際に今も引きこもって、薬漬けだしよ。

 

まるで忘れていたが、家の近くのO君

Oくんの中学校以降はまったく知らない。そもそも中学校で会話はほとんどしなかった。K君といい俺は幼なじみと上手く行かない運命なのか。
かわいい女の子が幼なじみにいなくてほっとしてるぞ。

 

低学年のときはO君の家にもよく遊びに行った。よく遊んだ時期は、それはもう異常な頻度で遊びに行っていた。遅くまでOくんの家に入り浸ってたなぁ。向こうの親が、家の人が心配するでしょう?とやんわり言ってたのは、思い出せばそりゃ向こうの夕食の時間でしたからねぇ。馬鹿な少年の、大丈夫大丈夫。ってはなしではないわな。実際にO君の家で、夕食をとるほど歓迎はされていなかった。とった記憶ないもん。つまりそういうことだ。子供同士は仲が良かったが、家族間の仲は存在しなかった。政治ですか。

 

私の家の周りは住宅街で、ドーナツ用な形状の道路が在る。キックボードをお互いに持っていたから、1周するのにどちらが早いかよく競争した。O君はサッカーの少年チームに入っていたようで、サッカーもよくした。直線に長い道路もあったからだ。この直線に長い道路にK君の家は面している。つまりサッカーボールはよくKくんの庭にゴールインされた。K君は遊びにまったく参加する素振りもなかった。Kくんのことを俺全く知らないなぁ。なんだか気になってきた。Kくんのことは足が速い以外しらないんだわ。

 

O君家にはゲームキューブがあり、マリカードDXでよく遊んだ。Oくんの弟、近くに住んでる女の子。名前は忘れた、Uさん?の4人でよく遊んだ。Uさんはすぐに引っ越したからあまり記憶がない。そんなわけで、走り回ったり、遊んだり。それは楽しく遊びまわっていた。

 

ある日、Oくんとの関係は唐突に終わり告げた。いつだったろうか。遊びで、取っ組み合いをした。ケンカではない。彼らO君と弟が、俺にプロレス技をかけ。俺はO君と弟にプロレス技をかけた。相手は胸を地面に向けて寝て、相手の背中に乗る。彼の足を持って、背中側に曲げる。調べたら、逆エビ固めだ。腕ひしぎ十字固めもした。笑ってはいたが、相当痛かったのかやせ我慢してたのかもしれない。あるいは帰ってから痛んだか。その日のよる、O君の母から電話がかかってきた。O君ともう遊ばないでくれと。そうか。俺はドライだった。そうやって終わった。


学校が同じだったから、会うときは会わざるえなかったけどな。大変気まずい重いをした。個人的には、かなり彼とはいい関係だ。仲がいい。そう思っていたが、完全に勘違いだったらしい。あるいは、彼も親に逆らえない子供だったか。我が家のような両親であったのだろうか。真実は分からない。

 

ニンテンドー64

今でこそ、あまりやらない、と言おうとしたが。別にやってるな。ゲームの話だ。姉がゲームボーイをもらっても、母に取り上げられてすぐこの世から物理的にお亡くなりになった話はしたろう。それでもゲームを買ってもらうことはしばしばあった。誕生日やら、姉のねだりやら。両親にたまたまなにかいいことがあって、機嫌がいい日とか。

 

ニンテンドー64はそうやって我が家にやってきた。持っていたゲームはマリオカートと、大乱闘の2つだった。後々ゼルダの伝説時のオカリナを中古で買う。コントローラーは2つあった。灰色と黒だっけな。マリオカートは姉とよくやって、幼い俺に対して容赦なくクッパでいじめてくる非情なやつだった。風船バトルで軽量級を使うと、クッパにぶつかるだけで風船が散る。バランスおかしいだろどうなってんだよ。
大乱闘は1人でよく遊んだ。姉ともよくやっていた気がするが。基本的には1人でプレイをしていた。大乱闘は俺のほうがうまかったんだよね。ボッコボコよ。フォックスがすきだったな。いま大乱闘やるならドンキーコング使う。おれは、俺が想像するより無意識にゴリラを愛しているかも知れない。なんてこった、俺はゴリラがすきだ。シルバーバックより、くろぐろとした毛のゴリラが好きかも。

 

母はゲームに時間制限をつけていた。30分とか。1時間ももらえるわけないわな。ひどいときは10分とかだった。セーブの必要ないゲームだからいいけど、ポケモンで時間制限をつけられたときは泣いたなぁ。ポケモンはセーブしないと進行度が保存されない。任天堂のスイッチが子供のプレイ時間を制限できる機能があるのは知ってるか?それも大事だけど、いちばん大事なのはオートセーブ機能だろうね。自らが獲得したものを失うってのは、子供でも辛く傷つく。彼の努力と時間、意思、選択、全ての否定だ。残酷で、決して行うべきじゃない。
おい、語り部が役割を放棄するな。仕事しろ。お前の仕事は自分語りじゃない。回想だ。

 

時間制限なんぞ、俺の強い意思の前にはムダムダムダァ!熱中してるときにいかに時間に気づく?それも幼い子どもが。周りの声は聞こえなくなる。目の前だけがクリアになり、思考がゆっくりはっきり深くなる。素晴らしい集中力の訓練だった。外部から、遮られなければ。ゲーム嫌いな母はただ命令を聞かないことに腹を立てるだけだ。そして強い暴力を持つ。物理的に線を引き抜かれ、ニンテンドー64はすぐさま家のどこからに隠された。64がのびのびと自由を謳歌したのは3日もないはずだ。

 

64くんと再会するには、母のご機嫌を伺いながら平身低頭でお願いするしかない。アウシュヴィッツの刑務官かよ。もちろん、俺はトレジャーハンターになった。日々インディー・ジョーンズだ。スリルと冒険の旅。時には危険も犯す必要がある。

 

64には大きく分けて4つの構成要素がある。本体の筐体、ごつい電源ケーブル、テレビ接続する3色ケーブル、コントローラー。もちろんソフトもいる。この構成要素のどれか1つでも書けると、ゲームはできない。どれか1つは毎日神隠しに会う。ゆえに、母が家に存在しないとき、あるいは母が自分と同じ階にいないとき。常にゲームを部品を探し回ってた。時には姉と協力し、時には孤独に。冷蔵庫の上、布団の間、服の中、ときには母の手の中。鍵のかかった倉庫のなか。ここまで隠すことに情熱を捧げられちゃあ、トレジャーハンターの血がうずくってもんよ。鍵のかかった倉庫の中は簡便な。でも車の鍵程度だったら、鍵をちょろまかしてよく探したものだった。この家では、礼節や信頼学べない。代わりに立派な空巣や泥棒になる方法。人を観察し、欺く方法を学べる。

 

ゼルダの伝説時のオカリナ

いわずと知れた神ゲーである。が、まとまった時間はとれなかったため、クリアはしていない。別の理由もある。ブックオフの中古品を姉が買ってきたはずだ。64のソフトは、ソフトの中にセーブデータが保存される。古い人のデータがそのまま残っている。試しに残ってるセーブで起動すると、ハイラル城下町の時の神殿からだった。7年後、大人時代のリンク。ぼくは子供、おばけとホラー大嫌い。暗いところも怖い。電源ボタンをソッコーで消した。

 

大人時代のハイラル城下町にはリビングデッドがいる。ラスボスのガノンドロフは世界を滅ぼしつつある。活気の会った街は廃墟だ。時の神殿から出て、城下町を出るにはリビングデッドがうようよさまよっているまちを通り抜けなければならない。俺には無理だった。無力だ。リビングデッドの姿、声、攻撃。全てが俺の心をビビらせた。体が縮み上がった。あいつら手をこっちに向け叫びながら、ゆっくりと追ってくる。リンクに近くなると、突然早くなり抱きついてくるのだ。手も足も頭も全てで絡め取ってくる。ハグよいうより、融合。うぉおおおおおおおおおおおおって泣き叫んだ。セーブデータを消してやった。悪は滅びた。

 

はじめからやり直しても、最初のダンジョンすら怖かった。蜘蛛の魔物スタルチュラやら、寄生獣ゴーマやら。謎解きのギミックがまったくわからないやら。パチンコではしごを落とす、そんな発想も当時の僕は分からなかった。デクの樹様もクリアできずに放り投げた。だから主に姉がプレイしているのを、横で見ていた。横で見るのは楽しい。だから、配信とかも好きだな。いつか配信をすると決めている。


母の猛攻をかいくぐりながら、我らが姉氏は健気に冒険していた。デクの樹さまから使命を教わり、育った故郷に分かれをつげる。幼なじみの少女から形見を受け取り、広い広いハイラル平原から世界を知る。わくわくしたなぁ。牧場では仔馬のエポナと出会う。城の城下町を抜け、堀を飛び跳ね、兵士の目をかわす。そして、ゼルダ姫と出会う。自らの使命と、運命を再認識する。自分の進む道を知る。

 

カカリコ村からうわてに見える火山でゴロン族と出会う。ゴロン族の族長と意気投合し、求められた助けに手を差し伸べる。怪物ドドンゴを殺してくれと。幼い少年リンクとともに、姉も僕も楽しんでいた。最も現実と同じように、世界を救う旅や人助けは甘くない。ドドンゴの洞窟でかなりの時間詰まっていた。
ははは、ドドンゴの洞窟は強敵でしたねぇ。

 

ブックオフで買った攻略本

姉の冒険は、ドドンゴの洞窟に屈しようとしてしていた!!!しかし、姉はブックオフで攻略本を見つけた。まるで現実でも冒険がいるなんてな。私達の家から5分ほど旧街道ぞいに歩いていくと、ブックオフがある。ブックオフは最高の場所だ。漫画読み放題、天国でしょ。作者様にお金は入らないが。その話は次にとっておくか。


姉はゼルダの伝説時のオカリナを本当に楽しんでいたようで、攻略本を見つけたことをひどくよろろこんでいた。誰が買ったのか分からないが、姉のお小遣いで買ったんじゃないかな。あの攻略本いまどこにあるんだろう。表紙はリンクがエポナにのって、エポナが前足を雄々しくあげている絵だ。黒とシルバーの色合いでダークっぽい演出。恐ろしいと感じつつ、かっこいい表紙だった。あまり分厚いわけでもなく、薄い攻略本だ。最終戦ガノン戦まで載っていた。

 

姉は、ドドンゴの洞窟に入ってすぐにある、でかい恐竜の頭骨の謎に躓いていた。頭骨の目に当たる部分に火を灯すと、口が謎の技術で開いてボスの部屋が開くんだ。正攻法だと、ドドンゴの洞窟の途中で手に入る爆弾を使うとわかった。謎解きはお金によって解決をした。よっしゃ、ボス戦や。姉は見事に勝ち、1つの冒険がまた幕を開けるのだった。攻略本が在るから、もう道に迷うことはない。次にやることがわかっている。為すべきことを為すだけだ。

 

ゾーラの里に向かい、でかいクジラの腹に入る。ブーメランでやたらきもい触手を姉はキレながらぶっ殺していた。3つの宝玉が揃い、いざハイラル城下町へ。ゼルダ姫と再会し離別。追ってからにげるゼルダ姫が落とした時のオカリナを胸に、時の神殿で7年間の月日を移動する。リンクは大人になった。カカリコ村へ向かい、王家の墓地で鬼ごっこ。フックショットをもらう。姉が入る墓の場所を間違えやがったせいで、リビングデッドがうじゃうじゃいる墓に入りやがったことを覚えている。姉の背中に隠れた。

 

次の目的地は各所の神殿、なぞの青年シークに導かれ各地の封印を開放するたびに出る。まずは森の神殿だ。森の神殿はなんなく、突破、したっけ?ボスにキレ気味だった気がする。炎の神殿へ、けっこう苦戦してたなぁここ。炎の壁がせり上がってきて、正しい道じゃないと通れないところがある。コントローラーを地面に投げつけてたと思う。彼は頑丈だった。俺は音に放心して何も言わなかった。炎の神殿ではハンマーが手に入る。そこからはすぐだったね、ボスの炎ドラゴンにぼこぼこにされてたけど。ヴァスバジラ?とかそんな名前。空から突撃してくるときに、龍の顔をハンマーでぶん殴るとダメージを与えられる。タイミングが上手く測れなかったんだろう。コントローラは結構な回数床とキスをしていた。

 

最後は水の神殿、最後?うん、最後。彼女は水の神殿で結構な時間ぶちのめされた。最終的には、水の神殿をクリアしたけど、闇の神殿で彼女の冒険は終わってしまった。代わり光の神殿に行ってたな。あ、最後じゃなかったわ。


水の神殿は、カカシの思い出しかない。藁でできたなぜか動くカカシ。ダンジョンでは、カカシを呼び出せる。カカシをうまく呼び出して、謎を解いていくんだけど、幼い俺には攻略本を呼んでもまるで理解ができなかった。今でもしてないです。あれ攻略本なしでできんの?だから、なんとなく水の神殿は、難しい!!!!と思い込んでいる。大人なので?今やったら、よゆーよ。当たり前でしょ。

 

ドドンゴの洞窟以来、姉は水の神殿のギミックに苦しめられていた。オカリナで音を奏でると、水の水位を変えることができるんだ。うまく水位を変えながら、進むのに苦戦していたね。ある日天啓が浮かんだのか、友達に聞いたのか、冒険が一歩前進した。それから、攻略本様に従いボスまで一直線。とはならなかった。

 

中ボスにダークリンクという、やたら強い中ボスがいる。闇落ち主人公クローン。ボッコボコにされとった。アイテムの妖精、体力が尽きても復活できる救済要素、をフルに使ってゴリ押してた。レバガチャで運勝ちとも言う。基本的に脳筋なんだよな彼女。水の神殿のボスにもブチギレながら最終的にはぶっ殺していた。やるじゃん。妖精様様だな。

 

闇の神殿はー、あそこめっちゃ怖い。暗いし。闇の神殿に行く前に、カカリコ村にある井戸の底にいくんだ。井戸の底では、まことのメガネという、通常見えないものが見えるようになるアイテムが拾える。井戸の底のボスをぶっ殺せたらね。そのボスは別に強くはない、しかしすっげぇええきもい。地面から何本も手をはやし、背中からも手を何本もはやしていた。ダーウィンさんも頭も抱えるよ。

 

攻撃としては手に掴まれると、動けなくなりもがく必要がある。レバーをがちゃがちゃしながら、姉が切り捨てた。レバガチャとゴリ押しに定評がある。そしていざ、いかん闇の神殿。はじまってすぐに、姉は闇の神殿を諦めた。いや、ほんとすぐだった。ギミックが意味わかんなーいって行ってた。空中を一定歩数あるける、ホバーブーツ?みたいな靴と見えないものを見るまことのメガネで上手く進んでいくみたいなんだ。姉はまことのメガネをあんま使ってなかった気がすんな?そりゃきついやろ。見えないだから。

 

姉氏は、ここで戦略変更。最後のダンジョン、光の神殿を先に救うを決意。長い砂漠を幽霊さんの道案内で超え、いざ光の神殿へ。ちなみに、リンクが各神殿にいるボスをぶっ殺すことで、封印された賢者の意思が蘇る。全ての賢者を蘇らせることで、世界を闇に染めたガノンに対抗できるようになる。時のオカリナはそんな話だ。光の神殿はよく覚えてないなぁ、さくさく進んでた。ボスの二人の魔女ツインゲルドも、姉は操作に慣れてたのかあまり苦戦せずに殺ってしまったね。最も彼女の冒険はここで終わるのだけど。彼女は闇の神殿を諦め、結局ハイラルの世界は救われることなく幕を閉じたのだ。いつか再挑戦してほしいね。


少し前に会ったとき、最近というかちょっと前に出た、Switchのゼルダの伝説の最新作ブレスオブザワイルドを楽しんでいるようだ。ラスボスのガノンは倒してないと言っていた。なんでやねん。倒せや。

 


ダイゴロン刀

ダイゴロン刀を知っているだろうか。ゼルダの伝説時のオカリナでは、最強の攻撃力を持つ武器だ。伝説の剣よりも強い。ただし盾は使えなくなる。両手持ちだからな。強い、のか?分からない。使ったことがない。


この最強の攻撃力は、わらしべイベントを最後まで達成することで手に入れることができる。物々交換をしていくと、ご褒美としてもらえるのさ。最後の1歩前まではあまり難しくない。時間制限もなく、だらだら攻略本に従えばいい。


しかし、最後の物々交換はシビアな時間制限がある。目薬をダイゴロンという巨人に渡さぬばならぬ。姉はつまりにつまった。3分かそこらで、結構な距離を移動しなければならない。平原を馬で駆け抜け、火山を登る。移動の終盤では、岩が降ってくるやら、登る崖では蜘蛛がいるやら。上手く言ったとしても、ダイゴロンにうまく話しかけられなくて失敗するわ。散々に失敗していた。失敗のたびに床はコントローラーを激しく受け止めた。床が傷つくと、母がブチ切れるからほどほどにな。道中は万事うまくいっても、緊張からかダイゴロンにうまく話しかけられず失敗したのは正直笑った。コントローラーの破壊音で我に返ったけど。姉はそこでダイゴロン刀への挑戦を諦めてしまうんだよね。ちょっと残念だ。いま64は父が倉庫に鍵をかけて閉じ込めてしまったから確認できない。壊れてなかったら確認できるだろう。所持品には目薬の原料になるカエルくんがいるはずだ。


おとなになってから、ダイゴロン刀について調べたら、裏ルートがあるらしく、正攻法以外でかなり楽なルートがあると知った。炎の神殿から、裏手の出口を抜ければすぐ会えるらしい。あの時代にインターネットがあればなぁ。

 

 

休憩

父と母が出てくると、ついつい思い出の方向が負に向かってしまう。どうにもね。性分かな。